遺跡を巡ってみて・・。

プリア・コー遺跡
西暦880年頃
旅のプロローグでも触れましたが、アンコール遺跡群はアンコール王朝が栄えた時代の寺院などの石造りの史跡です。建物も独特ではあるのですが、石材に彫り込まれたレリーフの美しさが有名なのです。彫り込まれたレリーフは、作られた年代の王が信仰した宗教に深く関係しています。

アンコール王朝は西暦800年以前から1300年頃までの約600年間栄えたとされていますが、宗教的にはヒンドゥー教が先行し、仏教と融合、仏教に移り変わり・・また融合を繰り返していますが、有名な遺跡はもっとも王朝が繁栄した時代、すなわちヒンドゥー教の影響が強く残されています。

アンコール・トム
(バイヨンの四面仏)

アンコールワットのデバター像(女神像)

ヒンドゥー教は、紀元前1500年頃のバラモン教の流れを汲んでいるらしいのですですが、はっきりとした起源は諸説あってわかっていないみたいです。 ヒンドゥーとはサンスクリット語で、インダス川を意味します。 キリスト教やイスラム教のようにキリストやムハンマド的な教祖はいません。 土着の信仰などが積み重なってできたものとされています。 伝説、叙事詩に神は多く登場するようですが、、、。

象に乗るシヴァ神
バンテアス・レイ
なかでも一番がラーマーヤナ伝説で、この物語に関係する人物、動物がレリーフに多く見られます。 また、ヴィシュヌ神、シヴァ神、ブラフマー神が三大神と呼ばれ、これらのレリーフも多いです。また、神獣なども多く、蛇(ナーガ)、鳥(ガルーダ)なども魔除けとして必ず彫り込まれています。

神獣ナーガ
ベン・メリア
ラーマーヤナ伝説に登場する猿

東洋のモナ・リザと呼ばれるデバター像

同上

アンコールワットの回廊には、隣国(チャンパ王国:現ベトナム)との戦争の歴史などもリアルに彫り込まれています。

トンレサップ湖での戦い

正直、好きな人は大好きだと思うのですが、そうでもない人は

「え? だからなに??」的な・・

まぁ、綺麗だと思えば、、、1000年前の彫り物か~と思えば 基本OKかと・・。

あと、建造された年代的には、インドネシアにあるボロブドゥール遺跡が西暦800年頃の建造。 メキシコにあるククルカン遺跡(マヤ文明)が西暦900年頃の建造。 アンコールワットは遅れること300年の西暦1200年頃、フランスのノートルダム寺院と同じころになります。 どうでもいいのですが、さらに150年後の西暦1350年頃に初期の姫路城が築かれました(今の姿になったのは1600年頃になります)

旅のプロローグ
いざ!カンボジアへ!!
 ・巡る遺跡の場所(イラストマップ)
 ・ホテルにチェックインそして遺跡へ
 ・アンコールワットのサンライズ!
 ・世界遺産の街シェムリアップ
 ・シェムリアップ街歩き
 ・パブストリートのアイスクリーム屋
 ・カンボジアの子供たち
 ・遺跡を巡ってみて
旅の終わりに

◆遺跡の写真は こちら(Photo-gallery) です

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